だれかと手をつなぎたくなる 『WALL・E』

2011/8/12 BDにて鑑賞。

人類に見捨てられ、ゴミに埋め尽くされた29世紀の地球。そこで700年もの間、黙々とゴミ処理を続けるウォーリー。いつしか感情が芽生え始め、いまではゴミの中からお気に入りを見つけてコレクションすることが彼の楽しみになっていた。中でもお気に入りはミュージカル映画「ハロー・ドーリー」のビデオ。それを見ながら、映画の中の登場人物みたいに自分もいつか誰かと手を繋ぎたいと夢見る日々。そんなある日、一体のロボット“イヴ”が地球に降り立った。その白く美しい姿を一目見てたちまち恋に落ちたウォーリー。あの手この手で彼女の気を惹こうとするウォーリーだったが、ある時、お気に入りのヒョロリとした物体=“植物”を見せた途端、イヴは動かなくなり、やがて突然現われたロケットに回収されてしまう。イヴを助け出そうとロケットにしがみきそのまま宇宙へと旅立ってしまうウォーリーだったが…。
[出典]http://www.allcinema.net/prog/show_c.php?num_c=329124


WALL・Eの造形を考えた人と作り上げた人は天才だと思います。


もう、どう言葉にして良いやら分からないくらい良かったです。今思い出しながら書いているだけで胸がいっぱいになる、そんな映画『WALL・E』。

とにかくWALL・Eを始めロボットたちが皆かわいすぎる!!!最初っから最後まで悶えまくりでした…。
WALL・Eミュージカル映画を観ながら自分の右手と左手をカシャン、と組む場面に何度泣かされたか分かりません。荒廃した地球にたったひとりで700年もの間ゴミを収集し続けていたことを思うと、余計にぐっときます。
登場するロボットたちには表情という表情がないし("目"くらいですよね)、台詞もあんまり無い(無さ過ぎてビックリした)にもかかわらず、WALL・EやEVE、そしてM・Oの感情すらちゃんと分かるようになっているのは本当に凄い。シリアスもコミカルもどんとこい。しかもその凄さを観客に気づかせない作りも素晴らしいと思います。相当作りこんだんだろうなぁ…。

WALL・Eの「EVEと手をつなぎたい」という心からの想いに、自分の中にも「人と深くつながりたい」という欲求がすごくあるんだなぁと実感させられました。
好きな人たち一人ひとりと、あらためて手をつなぎたくなる傑作です。


【箇条書きメモ】

  • WALL・EのEVEへのひたむきで一途な想いに、何度も泣かされました。なんでもない場面でもじーんときてしまう…。
  • そしてWALL・Eの愛情にしばらく気づかない(というか、命令でそれどころじゃない)EVEも良かった。WALL・Eをお姫様だっこするシーンは、ずっと眺めていたいくらいかわいい!
  • M・Oがいつの間にか決められたラインを外れて掃除し始める、ということの意味を恥ずかしながらこちらのレビューを読んで初めて気がつきました…。M・OかわいいよM・O。
  • それにしてもWALL・Eがかわいすぎた!!フィギュア買っちゃおうかな…。
  • エンディングがファミコンみたいだった!!『MOTHER2』思い出したよ…。傑作つながり!